日本銀行が長期金利上昇を容認。株価下落は買いチャンス。

資産運用

昨日(22年12月20日)、日本銀行が予想外のタイミングで、長期金利の誘導上限を引き上げました。
この動きは実質的に金融引き締めの一環ととらえられ、市場金利は上昇し、株価は大きく下げ、またそれに伴って大幅な円高となりました。

今年は日米金利差の拡大に伴い、円安が急速に進みました。そういった円安は、インフレ傾向を助長するだけでなく、広い範囲で物価高からくる景気の先行き懸念を生んでいたと感じます。輸入を業とされている方にとって、あるいは輸入されているものを利用して商品を扱われている人にとって、円建ての価格上昇はまだ日本では簡単には価格へは転嫁できないためです。

日銀の総裁が変わるまで政策に変更はないだろうと考えていた市場は不意を突かれた形になり、動揺が走りました。ただ、グローバルな市場に与えた影響は今のところ限定的に見えます。日経平均は大きく下げましたが、米国の株式は昨日は上げて終わっています。

ドル円の為替相場が日米金利差だけで決まるかどうかは、私には何とも言えません。わかりません。
私は為替相場は長期的には購買力平価で決まるものと考えています。海外からの旅行客が日本でまとまった買い物をしていく報道を見かけますが、それは日本の物価は目立って安いのが理由です。つまり通貨が弱すぎるからです。もう少し言えば、通貨は強くなる潜在力を秘めていると考えるべきでしょう。その意味で、一ドル150円はいかにも円安にすぎたと思いますし、今の130円台も私はまだ円安ではないかと思います。

日経平均は昨日と今日で合計約3%の下落となりました。
日経平均が良い投資対象と考えている私にとってはこの動きは歓迎すべきことに見えます。
投資で成功するためにはある程度のリスクテイクが必要で、そのタイミングはそうたくさんあるわけではないと思います。今がそのタイミングとの考え方に変化はありません


コメント

タイトルとURLをコピーしました