米国インフレは沈静化傾向/投資環境は良好

資産運用

昨日アメリカの11月の消費者物価指数が発表となり、前年比7.1%上昇と、上昇はしているものの次第に上昇幅が縮まる傾向、つまり伸びの鈍化がはっきりしてきました。
アメリカでは予期せぬインフレ圧力はコロナで政府がお金をばらまき始めたころから鮮明となり、今年一年に関して言えば、大方の予想を裏切ってインフレが昂進しました。当初はインフレ圧力の原因がサプライチェーンの混乱によるものであったことから、早期にインフレは終息するとの見方が強かった中、その後のウクライナ戦争の勃発拡大などを受けて、2022年を振り返ると全世界的にはっきりとは収束が見えにくい予想を上回るインフレが継続した年、と言わざるを得なくなりました。

もっとも、先行指標的な指数は、実際にはもう少し早くにピークを打っていました。
例えば商品価格を代表するCRB指数ですが、ピークは今年の6月325、現在は270ほどであり、すでに25%程度下落しており、おおむねウクライナ戦争開始前の水準となっています。
ただしそこからは落ちてはおらず、コロナ対応で超緩和となった影響は依然として残っているとみるべきか、という水準です。

米国の長期金利も上がりに上がっていましたが、ピークの4.25%から見ると現在3.5%となっており、大きく下がっています。
つまるところ市場はすでにインフレのピークが過ぎたことを強く示唆しており、かつ、織り込みつつある状態だと思います。

私は、いずれ終わりが来るだろうウクライナの戦争後の世界は、その前のトレンドであった低インフレ、低金利、資産価値の増大のセットが再来するとみています。その中で、有望なのは良く分散された日本株との意見です。実際に昨日アメリカで出た数値は、それをサポートするものだった見ています。

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