ウクライナのロシア攻撃が意味するところ

資産運用

ロンドン『タイムズ』の報道によれば、米国はウクライナがロシア領内の軍事施設を攻撃することを容認しているとのことです。衆目を驚かせたウクライナによるロシア軍事施設へのドローン攻撃は、米国国防省の黙認の下に行われたもの、とされています。
ちなみに、戦争研究所によれば、ウクライナは国際法上、これらの国外にある軍事施設を攻撃する権利を有する、としています。
ロシアが一方的にウクライナに攻め入っているのに、ウクライナがロシアの攻撃拠点をたたけないのでは明らかなハンディ戦で正義が通らないとかねて私は不満に思っていましたが、事態はよりイーブンな方向へ展開を始めたという風に読めます。

ロシアのウクライナ侵攻は言うまでもなく国際法の違反であり、起こっていることは断固として許されることではありません。こんなことが自分が生きている間におこるとは、私は全く思っていませんでした。
ただ、それと戦争の行方は別問題で、市場の動向は、戦争がどのような形で解決していくのかによって大きく方向性を投資の成果は大きく変化します。
おそらく大半の人にとってこの戦争は前例のない、経験のない出来事で、市場は非常にナーバスに事態の進展を見ていると思います。加えて、コロナにまつわるサプライチェーンの混乱や異常な金融緩和が同時に行われたことなど、市場環境は今、大きな不確実性に包まれているとともに、それゆえ大きな投資チャンスに面していると思います。

米国の判断は、ウクライナがロシア領内の軍事施設を攻撃することで事態がエスカレートする可能性が低いと見たことが背景にあると言われています。それであるのならば、今回の戦争がウクライナ有利に終結することを前提とすれば、リスクのピークはすでに過ぎて、ますますリスクは減少しているとみるのが妥当ではないでしょうか。

ウクライナの戦争以前の世界は、押しなべて平和で、経済は順調に成長し、かつ低インフレが続いていました。コロナとウクライナの戦争という二つの要素が取り除かれた後、そこに現れるのは私は戦争以前の世界であろうと思っています。しばらく時間はかかるかもしれませんが、市場は先行してそれを織り込むことと思います。

私は低インフレ下の、低金利にサポートされた資産価格の継続的な上昇傾向が復帰し続いていくことを予想しています。そしてそれが、コロナ前・ウクライナ前の普通の姿でした。
とれるリスクがあるのならば、今はリスクをとるべき時期と考えています。
引き続き私は円安となっている日本の株式が相対的に良質の投資だろうとみています。

コメント

タイトルとURLをコピーしました